「必要に迫られて走る」という認知行動療法

通勤を自転車から徒歩に変えて4ヶ月が経過した。

 

職場は自宅から近く、Googleマップ検索では700メートル(徒歩9分)と出るが、建物の入り口から階段を上がって自席までがさらに100メートル程あるので、ドアtoドアでは800メートルと見積もっていて、それが今の早歩き速度だと、だいたい6分台で到着する。

 

問題はいつも到着が始業時間ギリギリになってしまうことσ(^_^;)

 

朝、起きて家事を終えてから庭で股関節リハビリとヨガメニューをこなし、その後朝食、身支度を整えて出勤となると家を出るのは毎回8時50分を回ってしまい、そうするといくら頑張って早歩きしても到着は必ず8時55分以降になる(^^;;。

 

ちなみに職場の始業時刻は9時(^◇^;)。自分の行動が社会人として褒められたものとはもちろん思ってはいないが、まあ睡眠時間も必要だし仕方ないかなと。すみません、その分業務時間内を頑張りますm(__)m

 

ところが

 

この時間ギリギリの出勤につき、先日肝を冷やすような出来事があった。

 

家を出ようといつものスニーカーを履き、靴紐をしっかり閉め終わった時、水筒を忘れたことに気づいたのだ。

 

ちなみに早歩きを始めたのは真冬だったので最初はブーツや勝負靴(共にインソール調整済み)で歩いていたのだが、春になった頃、昨年今村先生の勧めで購入、太田先生に数回に渡ってインソール調整していただいたアシックスのスニーカーが眠っていることを思い出し、試しに履いて早歩きしてみたら楽で歩きやすいことこの上ないことがわかったため、以後出勤も職場もそれ以外の用事も、全てこのアシックスに統一という状態になっている。

 

 

で、水筒を忘れたのに気づいたのはスニーカーの紐を結び終わった後だったのだが、せっかくお茶も入れて準備したんだし、早歩きで汗もかくし、業務中に水分を取るのは必須。売店にお茶を買いに行く時間なんか始業前にはもちろんないし、、、と、一旦靴を脱いで室内に戻り、水筒をバックに入れて再び靴紐を・・・とやっていたらそれなりに時間を取られたらしく、歩き始めて時計を見ると、既にとんでもない時刻になっていて(驚)

 

どうしよう。

 

出がけに時計を見ていたらその時点で自転車に切り替えてもよかったのだが、気付いた時にはもう引き返す時間もない!

 

いつもの早歩きをさらに早めてみたものの、そもそもが変形性股関節症末期ということもあって(^◇^;)競歩選手のような速さを実現できるわけもない。

 

それに実際、競歩歩きをやろうとしてみて分かったのだが、あれは両足が地面から離れてはいけないというルールがあるからこそあのような歩きになるわけで、むしろ全身に余計なチカラが入ってしまってエネルギー効率が極端に悪い。

 

ルールの縛りがないこのような場合もしかして、走った方がまだエネルギー効率が良いんじゃないか?(ええ!たとえ変形性股関節症末期だとしても!)

 

という万事休すな状況ならではの究極の気づき?があったため、途中から策略を変え、いっそ走ってみることに。

 

競歩をやめ、走ろうとしてみる。

 

確かに。

 

実際、走るというのは《軽やか》な行為で、競歩よリもエネルギー効率がずっと良いことがまず実感できた。

 

そして

 

最初の数歩は競歩よりはマシという程度のぎこちない走りだったが、あーら不思議。

 

絶対的なピンチ状況で火事場の馬鹿力が発揮されたのか、数歩目から突然、昔の自分、変形性股関節症になる前の自分の身体の動きが戻って来たのだ。

 

ああ、そうだった。昔はこうやって足を動かしていた!

 

早歩きをしていても、もちろん競歩をやろうとしても、固まってしまってずっと実現されなかった【足と骨盤の自然な連動】というもの。

 

走り出して数歩目、これまで長らく眠っていた骨盤の連動システムにスイッチが入った瞬間がはっきりとわかった。

 

長引く腰痛に認知行動療法が絶大な効果を発揮することがあるように、変形性股関節症が進行するに従って、歩行の際に足と連動して適切な動きをすることを忘れて固まり続けている私の骨盤も、動かないという事実の背景には、股関節由来で痛い思いをした反動で防御過多になったまま回復出来ていない脳や神経の問題があるに違いないと、この時実感出来た。

 

絶対遅刻したくないのに遅刻しそうになっているという絶体絶命の危機的状況が、変形性股関節症以来デフォルトになっていたこの部分の脳の制御システムを思わず外したんだと思う。もちろん、制御システムを外してしまえば実は走れる、という身体的回復、これまでのリハビリやヨガの恩恵、その前提があってこその認知行動療法なのですが。

 

そしてこの日

 

走って走って、間に合いました(^◇^;)。

 

さらに

 

走っている間もそうだったが、走った後も股関節痛は無し。

 

おまけに、職場のトイレに行く時、ガラスに写る自分の歩様は、この日むしろ改善されていた。

 

歩行時において脚の動きに適切に連動した骨盤の動きを促通する。

 

遅刻しそうな状況で、やむにやまれず走るという行為は今の自分にとって、リハビリ的にそういう効果を期せずして発揮した気がした。

 

そしてそれは先日、ヨガマスターのワークショップにZoom参加した際に、股関節に荷重が入る、自分にとってかなりきつめのフローメニューに何とかついて行こうと我を忘れて頑張った後に、不思議と前より股関節の状況が改善していたという驚きの身体的実感にも共通する体験だった。

 

というわけで

 

その後も遅刻しそうな時に、実はしばしば走っている私(^◇^;)

 

こんな短期間に結構な頻度でそういう機会があるっていうのは相変わらず社会人としてどーなのよ?という問題はさて置き^^;

 

ちなみに仕事を終えて家に戻るという、時間縛りのない状況で走ろうともしてみたのですが、それだと何故かまた、どうやって走るのかわからないという以前の状態に(^^;。やはり今まだ自分にとって「走る」は、あくまで危機的状況下でのみ起こる特殊認知行動療法のようです。

 

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