アーシング抗炎症効果についての論文(7)疼痛および免疫反応への影響

今お仕事でペアを組んでる相方さんは、仕事が早くて超正確なだけでなく、心身ともに美しい姿勢の人。‌

 

それでいてとても謙虚な方なので、共に過ごせば過ごすほどその魅力にひれ伏している私ですが、先日はお仕事合間の雑談の中で、ゴルフボールでの足裏ほぐし足指グーパー、オリンピック鑑賞しながら手指足指の握手など、彼女が日ごろから心がけて行っていることを聞いて驚きました。だってそれって私が変形性股関節症のリハビリで、ついこの間PT先生から教わったり、ヨガクラスでママ友インストラクターから教わったことと全く同じだったから(そのブログはこちら)。

 

おまけに彼女、足指のグーの感じは、歩く時に地面を掴む動作で日常的に取り入れていると言うんだよね。「いかにお金をかけずに日常生活に運動を取り入れるか?」を常に考えているという彼女、お仕事をコンスタントに続けながら趣味の太極拳もこなし、休日にはひとりで登山に行ったりもしている。登山や太極拳は変形性股関節症の私には無理ですが、そっか私も職場の自席からトイレまで足指意識しながら歩いたり、オリンピック見ながらゴルフボールで足裏ほぐしたり出来るんだって改めて思った。美しい心身は一日にして成らず。彼女を見てるとそのことを実感し、自分も精進しなきゃ~という気持ちになります。ありがたいことですm(__)m

 

さてさて、アーシングの抗炎症論文ですが、今日は遅発性筋肉痛の部分をご紹介します。被験者の方々には敢えて慣れない運動で軽く筋損傷していただいた後、アーシングした群としていない群に分けて疼痛レベルや血液成分の変化の差を見ます。この実験でも使用されたグッズはアーシングパッチアーシングシーツであり、その二つのグッズによるアーシングによって、筋損傷からの回復が早まっていることが数値で示されます。(アーシングパッチについてはこちらから。アーシングシーツについてはこちらから。)

 

疼痛及び免疫反応への影響

疼痛と免疫反応に対するアーシングの効果についての試験的な研究では、遅発性筋肉痛(DOMS)が取り上げられました。DOMSとは、激しくて不慣れな運動の後に数時間から数日間出現する筋肉の痛みおよび硬直のことで、運動およびスポーツ生理学者による研究モデルとして広く使用されています。DOMSの痛みは遠心性筋収縮によって生じた一時的な筋損傷によって引き起こされます。ダンベルを上げる時のように筋肉が短縮するときに起こる筋収縮を求心性収縮といい、ダンベルを下げる時のように筋肉が伸展する時の筋収縮を遠心性収縮と言います。

 

8人の健康な被験者が、馴染みのない、腓腹筋に痛みを起こすような遠心性筋収縮による運動を行いました。被験者らは、肩にバーベルを乗せ、足部を2インチ×4インチ四方の木の板の上に乗せた状態で、つま先上げ運動を20回×2セット行いました。

 

すべての被験者は毎日同時刻に標準的な食事を食べ、三日間同じ睡眠サイクルを保持しました。毎日午後5時40分に、被験者のうちの4人は、通電性のアーシングパッチを腓腹筋と足裏に装着しました。被験者は図4にあるようなアーシングシステムの中で休息や睡眠を取りました。

(図4)

 

彼らはトイレと食事に行く以外の時間はすべてアーシングシーツの上で過ごしました。対象群として、他の4人の被験者は、アーシングパッチとアーシングシーツが、実際にはアーシング(接地)されていないこと以外は、アーシングされている4人と同じ生活を保持しました。以下にあげる、痛みのレベル、磁気共鳴画像法、分光法、リンパ液と唾液中のコルチゾール、血液および酵素化学、血球数などの計測値は、運動前、1日後、2日後、3日後に取られたものです。

 

疼痛は2つの方法でモニターされました。主観的な方法としては、視覚的なアナログスケールを午前と午後に記録しました。午後には右の腓腹筋に血圧測定用バンドが取り付けられ、急激な不快感を感知するところまで膨らませました。疼痛は許容できる最大の圧力という観点から記録されました。アーシングされた方の被験者たちは、アナログの疼痛スケール(図5)においても、血圧測定バンドによる高い圧力に耐える能力(図6)においても、(対象群と比べて)疼痛の感じ方は少ないものでした。

 

(図5) 午後における視覚的な疼痛スケールレポートの変化

 

(図6) 血圧測定用バンドを使った疼痛レベルの変化(午後)

 

DOMS接地研究報告書には損傷後に予想される血液化学物質および形成要素の内容変化(赤血球、白血球、血小板)に関する文献の要約が記載されています。免疫システムは病原体や組織の損傷を検知し、該当領域に好中球やリンパ球を送る炎症カスケードを開始することによって反応します。予想通り、アーシングされていない被験者(対照被験者)においては、白血球の数が増加しました。アーシングされた被験者においては、受傷後、着実に白血球数が減少して行きました。

 

(図7)テスト前後における、それぞれのグループの白血球数の変化

 

過去の研究は受傷後の好中球の増加を示唆して来ました。このことはアーシングされている被験者、されていない被験者共に起こりました。(図8)ただし好中球の数はアーシングされている被験者においては常に低い値で推移しました。

 

(図8)テスト前後における、それぞれのグループの好中球数の変化

好中球の数が増えるに従い、リンパ球は減る、と予想されます。17.-19.DOMS(遅発性筋肉痛)試験において、アーシングされた被験者のリンパ球の数は常に、アーシングされていない被験者のリンパ球の数を下回りました。(図9)

 

(図9)テスト前後における、それぞれのグループのリンパ球の数

 

通常の場合、好中球は損傷した細胞を破壊し、回復過程を調整するためにサイトカインネットワークを通じて信号を送って損傷領域に迅速に侵入します。好中球による活性酸素種(ROS:Reactive Oxygen Species)と活性窒素種(Reactive Nitrogen Species)は「酸化バースト」と呼ばれます。活性酸素種(ROS)は組織の再生を助けるために病原体や細胞の破片を掃除してくれる一方で、修復が必要な部分に隣接する健康な細胞にもダメージを与えてしまいます。これがいわゆる「巻き添え損傷」です。アーシングされた被験者には好中球とリンパ球の循環が少ないという事実は、大もとの損傷がより迅速に解消され、巻き添え損傷が減り、その結果回復過程が加速したことを示唆するものです。このことは、例えば図1や2に記されたような激しい怪我の後で起こる炎症の基本的な兆候(発赤、熱、腫れ、痛み、機能喪失)や、図3に記されたような慢性的炎症の迅速な減少を説明しています。

 

出典)アーシング(グラウンディング)の炎症、免疫反応、創傷治癒への効果および慢性的炎症、自己免疫疾患の予防と治療について“The effects of grounding(earthing)on inflammation, the immune response,wound healing, and prevention and treatment of chronic inflammatory and autoimmune diseses” 全文和訳はこちら

Journal of Inflammation Research 2015:8 83-96

著者)Oshman JL(Nature’s Own Research Association), Chevalier G (カリフォルニア大学アーバイン校、発達細胞生物学), Brown R(オレゴン大学ユージン校,人間生理学 )

DOI) http://doi.org/10.2147/JIR.S69656

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