エロンゲーションと神経可塑性

変形性股関節症末期だけれど、もっと本格的に古典ヨガを学びたい私にとって、目下考えられるベストな方法は≪恩師PTの恩師である今村先生から直接ヨガを学ぶ≫ということに他ならなかったわけですが、願いは念じれば叶うもの(#^.^#)、年初に受けた初セミナー(グループ)に続き、先日とうとう第一回目の今村先生プライベートセッションが実現しました。

 

今回も、ゴルフやテニスの身体能力を高めたいオットとの共同参加で互いに動画を撮り合う方式にしたお陰で、その後数日に渡って貴重なその日の内容をすべて動画で見返すことが出来、その深遠かつ膨大な内容は忘れないうちに逐一ノート化されたわけですが、これが分量的にはA4サイズのノート25ページ分になりまして^▽^;)…今村セッションの質と量、今回もさすがでしたm(__)m

 

25ページ分の内容を一気に消化は無理なので、日々少しずつ、順番に生活に取り入れようと思っているところですが、まず真っ先に着手したのが「馬がたずなを引かれているアーサナ」を、股関節に自重の負担がかからない椅子バージョンに変えることでした。

 

先生にはこのアーサナ単体の椅子バージョンだけでなく、椅子を使った太陽礼拝全体を教えていただいたので、個人セッション以降はウォーミングアップ用の太陽礼拝はすべて椅子を使ってやるようになりました。(股関節屈曲動作が満足に出来ないので今までそこだけ適当に流してやってたのですが、太陽礼拝の中には「馬がたすなを引かれているアーサナ」が実は何回も出て来るんでした(^^;)

 

実際に椅子バージョンで太陽礼拝を始めてみると、ウォーミングアップからしっかりと「馬がたづなを〜」を(股関節への負荷なく)やれることで、一番の苦手&弱点箇所に最初から循環が行くことは変股症ヨガメニュー全体にとってとても大事だったと改めて気づかされます。苦手だから/出来ないから、その部分は適当に流す、っていうこれまでの態度は確かにすごく間違っていたと^^;今回今村先生には他の《出来ないポーズ》への対処法も具体的に教えていただいた後なだけに、改めて実感する毎日ですm(__)m

 

さて、今回庭ヨガ用に選ばれた椅子はこれ。

 

ちょっと癖がある椅子なので、まずどの方向で使うのが良いのかという問題と、あとは場所が芝上というだけでなく、多分庭屋さんが芝生を作る際に水はけを考えてくれたために芝スペース全体に若干の傾斜があるんですよね。細かく見て行くと芝生の中でも微妙に傾斜のキツい場所とそうでもない場所があり、実際芝上に椅子を置いてそこに座ってアサナをやってみると、椅子の方向と傾斜の角度、この組み合わせでアサナの体感が随分と違うのでした。このことが椅子を使った芝ヨガでのまず最初の「気づき」でした。

 

さらに、ヨガアサナをやる上で最重要ポイントであると、今回今村先生に教わった

エロンゲーション

 

という概念。同じことをピラティスではダブルストレッチと言うそうですが、要は両側への伸張性のことだそうで「ヨガに限らず、基本的に正しい動きとはエロンゲーションが起きているかいないかで判断出来ます」と今村先生。つまり、それぐらい大事なことなんですねd(^_^o)

 

 

「馬がたずなに引かれているアーサナ」に関しては、1月のセミナーで今村先生から「股関節のことは忘れて顎を1mmでも多く突き出すことに集中して下さい」とシンプルかつ的確なキューをいただいたお蔭で、顎から大腰筋の間に起きるエロンゲーション感が

今思えば最初からヤバいほどに凄まじかった

のですが、今回芝椅子バージョンに換えることで、自分にとって今一番大事なこのアサナの、1番大事なエロンゲーション感覚が、実は一旦ほとんど感じられなくなってしまいまして(;´Д`)

 

 

で、これは大変一大事!と、以後体感と相談しながら、毎日少しずつやり方を改良して行くことになったのでした。

 

まずは椅子に乗る方向を変え、それから芝の傾きを考慮して椅子を置く位置を変え、あとは、アサナに入る時の準備動作を毎日少しずつ変えて行きました。(椅子を使ったバージョンでは、戦士のポーズになります↓)

 

 

で、今日現在の最終バージョンは、アサナに入る前にまず腿に手を置いて顎を出来るだけ前に突き出すことで顎から大腰筋までをエロンゲーション、次には顎をその位置にキープしたまま腕を前に出してしっかりと伸び、腕と大腰筋と顎を連結させた感じでエロンゲーション、その後腕を上げながら後屈に入り真上で一旦大腰筋から手指先までのエロンゲーションそこまでやってから初めて顎にたずなを括りつけられ、前に引っ張られる馬の気持ちになり、伸ばしている方の足の足指を90度で土に押し付け、膝を延ばすことを意識しながら顎を前に出し続ける!最後の馬の気持ちの部分が今回のエロンゲーションのハイライトで、そこからの1分間保持になるわけですが^^;。今のところその順番でやると芝椅子でも大分エロンゲーション感が出せることがわかって来ました。

 

あとは、椅子の上にお尻を半分だけ乗せるという、バランスを取るのが難しい状況の中で体の中心軸をきちんと決めるのに、伸ばしている方の足の内転筋を軽く椅子の側面に押し付けるとやり易いということも昨日発見♪ 中心軸に重心がしっかりと乗っかると、必要なところに正しくチカラが集中し、エロンゲーションが起きやすくなることも自分の身体を以て実感しました。

 

まあ正直言うと、椅子なしバージョン時に顎を前に突き出すことだけ考えることで得られた爆発的エロンゲーション感まではまだ到達しないんですが、今回はとにかく自分の身体感覚だけに耳を傾け、同じアーサナの椅子的変化形において、より深いエロンゲーションレベルを毎朝工夫しながら探求する過程は新しくて楽しかった(#^.^#) これはおそらく他のアサナでも探求出来る道なんだと思いました。これからも《うちの庭ヨガ》というちょっと特殊な私だけのヨガ環境下において、各アサナのエロンゲーションレベルをもっと高めて行けるよう探求するのが楽しみになりました。

 

さらに

 

今回の個人セッションで導入していただいたもうひとつの新概念がボディマップの書き換えというもの。今回今村先生から教えていただいた股関節のワークには、これまで自分がやって来た股関節ワークになかった、

ほんの少しの内外旋

の動きが含まれているのがワタシ的にはとても新鮮で、このワークのスムーズさには股関節の調子によってかなり波があること、また自分は右の内旋の動きが常に苦手という新たな気づきもありました。(実は、やり始めた数日間は左の外旋の動きにも苦手感があったのですが、これは数回で既に脳内マップが良い塩梅に書き換えられたのか、今は基本的に左はスムーズです。)

 

で、股関節ボディマップワーク試行時に、制限や疼痛を感じてしまう際の改善対策については、今回今村先生から教わった恥骨マッサージや主治医PT太田先生からこれまで伝授していただいた様々な筋肉部位に対するほぐしと促通ワークの組み合わせが今のところかなり有効なため、(ワークコンセプト的に以下のやり方で正しいのかは分かりませんが)ボディマップ再構築ワークがスムーズに行かない時には、マッサージやほぐしや促通ワークをやってからのボディマップワーク再トライという感じで、最終的に股関節をスムースに内外旋出来る状態を確認してからのヨガワーク、という順番にして、朝のリハビリからヨガに繋いでいます。

 

結果、股関節内外旋のスムースな動きを1日1回でも確保する機会を持てるようになったお陰で、股関節周辺の動きがこれまでと比べて終日滑らかになり、全体的に今までよりも身体の動きが楽になっているのを早くも実感しています。

 

神経の可塑性やフェルデンクライスメソッドについては、図書館から借りた数冊の中で、下記のものが良かったので読了後、即購入しました♪

本書では神経可塑性のコンセプトに基づき、様々な形のエネルギー(光、音、電気、振動、動作、思考など)を神経刺激として利用することで脳の神経回路を再生させて脳自体が自身の治癒に向かうきっかけを作り、最終的には神経回路が自己調整の能力を取り戻すところまで導いて行く治療例が多種多様な病態において実例で紹介されています。生命体というのはその全体的機能において、医学的エビデンスなどとても追いつかない高いクオリティを潜在的に持っている。その事実は、私自身が変形性股関節症保存療法を続けて行く上で時に心の拠り所になるかもしれないというだけでなく、これから自分や自分の周りの人たちも確実に年を重ね、様々な病が降りかかって来ると思われる中で、常に心に留めておく必要があることなのだと改めて感じました。