変形性股関節症 理学療法的インソール

PT先生の歩容改善セッションも3か月目に入り、2月以降のお仕事生活に備えてインソール作成も再開した。

 

先生にインソールをお願いするのはこれで4足目の私。もともとの靴の形状にもよるが、足に合ったウォーキングシューズでPT先生にインソールを作ってもらうと、それはもう自分の足のような、それしか履けない一足になる。あまりの履きやすさに近所のお買い物靴から「勝負靴」(?)まですべてそれ一足で済ませるようになってしまう結果、半年前に作っていただいた一足を既に履きつぶし寸前なので、今回は全く同じ靴を買い直しての同仕様2足目インソールトライである。

 

PT先生のインソール制作は職人技 だ。

 

裸足の状態で脚の型を丁寧に取り、まずは脚の形状に合わせて原型となるソールを削る。そうして出来たソールに、また裸足を合わせて今度は細かくマーキングを入れていく。マーキングした個所には0.25mm~0.5mmのパーツをいくつか入れ込んで細かく高さを調整。その状態になるまで、既に何日かを要する。(先生ありがとうございます<(_ _)>)

 

先週のセッションでやったのはその先で、マーキングして高さを調整した靴を履き、実際に歩いてみる。先生はその歩様をじっと見ている。痛みや違和感があるかないか、もしあるなら、それはどの場所にどんな感じの痛みや違和感なのか?「僕は患者さんの痛みを実際に感じることは出来ないので、そこはなるべく細かく報告してください」と、それは最初の時に先生に言われたことだ。

 

例えば「右ふくらはぎの右後ろが痛いです」と、往復8mほど歩いてみた私が言う。そうするとPT先生はほぼ間違いなく「やっぱりね」という表情をされるのが面白い。私の歩様を見て、先生には痛みや違和感の場所が分かるのだそう。私の口頭での報告は、結果的にいつもその確認になるみたい(^^;

 

私が申告した「右ふくらはぎの右後ろの痛み」を無くすための0.25mmから0.5mmの小さなパーツを、配置するのに適正な場所をPT先生は知っていて、次にはそのパーツがインソール本体に追加で配置される。で、往復8m、また歩いてみると、その時はもはや100%の確率で「右ふくらはぎ右後ろの痛み」は無くなっていて(!)でもその代わりに今度は、右腿の前が痛かったりする。

 

「右腿の前が痛いです。」と私。やっぱりね〜という顔の先生。そして今度は右腿の前の痛みを緩和する、0.25mmから0.5mmの小さなパーツを、右インソールのどこかのポイントに入れる。そしてまた歩く。100%の確率で右腿前の痛みは無くなっている。

 

こんなやり取りを5-6回、時には10回以上も繰り返し、最終的にはほとんど痛みなく歩ける感じになる。このやり取り、一種の芸術だと思う。それも有難いことに、患者参加型の芸術。ここでやっていることは、PT先生の芸術的に高い専門能力を、患者である私の股関節痛に反映させ、コラボすることで不具合を修正して行く試みだ。

 

作品制作の過程で患者としての私が担当する業務は、自分の股関節の痛みや違和感を出来るだけ迅速にキャッチし、なるべく正確に言語化して先生に伝えること。そしてその芸術的コラボの先にある完成作品が≪自分の足みたいな靴≫なのだから、こんなに有難い参加型芸術なんて滅多にない。

 

痛みは身体の声であり大自然の力の一部なのだと恩師PTから教わった。

 

PT先生との歩容改善セッションインソール作成を通じて痛みのモニター能力を高めながら(前回その点をPT先生に褒められましたから(^^)v)痛みをモニターすることは自分の身体とコミュニケーションすることなのだと改めて気づかされている。【痛み】とだってちゃんとコミュニケーションが取れれば、それはきっと新しい何かを生み出す、新しいエネルギーの始まりになる。

 

 

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